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2010年5月12日(水)
会場:関西学院大学大阪梅田キャンパス
講師:横山 利弘(関西学院大学 教職教育研究センター 教授)
同窓会西日本センターと大阪梅田キャンパスの共催講演会として「親の育ちと子の育ち」が開催され、参加者の皆様は先生のユーモアたっぷりのお話に熱心に聞き入りました。
近年、家庭の教育力の低下や家庭での子どもの虐待がニュースなどで頻繁に取り上げられています。子供を虐待によって死に至らしめる加害者として最も多いのが実の母である、という悲しい現実もある中で、いま、子供に対して親は一体どうあるべきなのでしょうか。
「古きよき日本の“情”でつながる親子の縁が希薄化したのが原因」というご指摘から先生のお話は始まりました。それは、子供よりもむしろ親の方に原因があるといいます。我が子を愛するがゆえに背負わせてしまう過度の期待が、子供のストレスになってしまうことも少なくないのです。
本来、教育とは偏差値などの数値目標を目指すのではなく、もっと人間的な幅の広さ、心の豊かさを育ててあげること。勉強の成績が良い“できる子”ではなく、礼儀やマナー、社会性のある“できた子”を育てるのが理想の教育です。成績ばかり気にして叱ってばかりいるのではなく、結果に至るプロセスを見てあげることがとても大切だと先生はアドバイスされました。
先生は最後に、脳性麻痺の子供とその親の間で交わされた詩のやりとりを朗読されました。そこには、親に対する子の思い、我が子に対する親の思いが鮮明に描かれていました。決して消えない情で結ばれた尊い縁。親子とは本来そうあるべき、と締めくくられていました。
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