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2009年3月6日(金)
会場: 関西学院大学大阪梅田キャンパス
講師: 横山利弘 関西学院大学教職教育研究センター教授
(専門;教育人間学、ヘルメノイティーク、教育の実践性)
同窓会西日本センターと大阪梅田キャンパスの共催講演会として「子どもの心を育てるために」が開催されました。 近年、学校や家庭における心の教育・道徳教育の重要性がクローズアップされつつあります。では「心の教育」とはいったいどういったものなのでしょう。講師の体験談など、具体例をあげながらお話いただきました。
今の子どもたちは、行動、言葉からなかなか心が見えません。心と言葉の間にバリアをはる傾向にあります。よって、子どもを客観的、科学的に理解するのは不可能なのです。ではこの見えない部分はどうしたらよいのでしょう。それは大人が見えない部分を信じてあげる。どんな子どもでもよくなりたいという願いを持っていると信じてあげるということです。 ドイツの哲学者ニコライ・ハルトマンは「自分が相手の中にあると信じたものが相手の中に育ってくる。これが人間関係の不思議である」と唱えています。子どもの中に、あると信じる良い部分が、現実となりやがて大きく育つということでしょうか。
現代の子どもたちが一番恐れていること、それは空気が読めないということです。空気が読めないと孤立します。孤独は人間を強くしますが、孤立は人間を狂わせます。こういう互いに気を遣う世界で生きている子どもたちは心理的に問題を抱えやすく、その根本的原因は昔と違って共通の行動規範がなくなったからだと言われています。世代や家が違うと、それぞれ規範が異なってきます。それを解するには子どもと対話することが、何より重要であると述べられました。
最後に、共通の行動規範をなくした現代の道徳教育の難しさ、心を見せない生徒と作る道徳授業の難しさを訴えながらも、講師の先生はこれからの子どもたちに期待する気持ちに溢れているように感じられました。
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