2008年8月1日(金)
会場:関西学院大学大阪梅田キャンパス
講師:清矢 良崇 関西学院大学文学部教授
(専門:教育社会学、発達社会学、会話分析)
同窓会西日本センターと大阪梅田キャンパスの共催講演会として「日常の中の子育てを見つめ直す〜発達社会学の視点から〜」が開催されました。
夏休み中ということもあり、お子さん連れで参加された方もおられました。
今回は、特に家庭教育に焦点を絞り、変化の時代にあっても「変えてはいけない」教育というものを見つめ直してみました。ごく普通の日常的な子育てのプロセスが、講師の専門である発達社会学の視点から、どのように見えてくるのかをご紹介しました。
家庭、学校、職場等の集団がうまくいく条件として必要な2つの役割「道具的役割」と「表出的役割」についてお話いただきました。道具的役割の人は対外的な関係をつかさどり、集団の規範の統括や、集団の問題解決への決断などを行い、目標を実現してくれます。表出的役割の人はメンバー間の連帯関係の維持や、道具的役割の人に意見することができ、集団の中で人望があります。家庭内においても、この2つの役割は同じように必要です。家庭にとって子どもは新入社員なので、子どもを一人前にするためには親が一人で両方を演ずるのであれ、両親で分担するのであれ、道具的役割と表出的役割のバランスがとても重要になります。
日本と欧米の家庭の違いや、日本の家族の集団主義についてもお話いただき、最後に親になるということは家庭集団のリーダーになることであり子育てにフラストレーションはつきものであること。そして子育てに本当に大切なものは、地味で目立たないものであるとまとめられました。
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